クリクリした大きな瞳。自然と伸びた長くて綺麗な黒髪。凛とした背。真っ直ぐな心。―――簡単に言うと、美人な望空。




 そんな望空に天然というキャラを加えると、本当の望空でも男は放っておかないのに、さらに食いつく。







 望空が天然になるのは、あのことが理由だろう。







「神亀と決着つける前には、望空に俺らの気持ち言うぞ」





 匠がメガネを左の人差し指でカチャリと上げながら、三人に言った。







「神亀に取られちゃ遅いですからね」



「当たり前だろ」



「ま、あのアホのために頑張るか。めんどくせえけど」






 俺らは顔を見合わせてふわりと微笑みながら、神亀のことを調べ始めた。






 なぁ、望空。俺らと一緒にトップになろうぜ―――――――………