――望空が拉致られた次の日の放課後。 「でさー、っ!おい、蒼!!」 楽しそうに話していた理依が校門を見て、顔色を変えた。 蒼も理依と同じところを見ると、そこにいたのは―――――――いちごだった。 「行くのぉ?」 「ああ。だから、お前らは先に帰ってくれ」 「なにかあったらすぐ呼べよ」 「待ってる」 「ありがとな」