「じゃあ、俺と一緒にパトロール行くぞ」 「え、あたしと…?」 「他に誰がいるんだよ、ボケ」 「う、うん!行く!!」 パサリ、と結んでいたゴムを取り、手首につけた。 長い髪をおろし、本当のあたしになった。 「行こ、蓮翔」 「…おう」 総長として、雷輝として、あたしは歩き出した。 蓮翔…ありがとう。 嫌ってるはずなのに、一緒に行こうって言ってくれてありがとう。