「望空ちゃん、ホント無理!あんな子と蒼くんが一緒にいるっての見ただけでダメっ」
「望空ちゃんは、お前なんかより数倍…いや数十倍…ううん、数百倍可愛い」
突然ムキになった透也が、いちごに言った。
「はあ?バカじゃないの?あれこそホントのぶりっ子よ。構ってください~って顔しちゃってさ。まるでわたしが悪役みたいじゃない」
「悪役なんだろ?
ていうか、望空ちゃんはぶりっ子じゃねえし。あれこそホントの恋してる女子だよ」
(意味わかんない…!わたしだって恋してるし!!)
「望空ちゃんは、自分を飾ってない。だからこそ、可愛いんだ。
いちごとは格が違う。
いちごとは、恋の仕方が違うんだよ」