ゆっくりとまだ少し傷つく胸を抑えて、あたしはゴンドラから降りた。 すると次のゴンドラに乗っていた蒼くんがゴンドラから地面に飛び降りて着地して、あたしの腕を掴んだ。 「蒼くん…!?」 蒼くんの顔は、すごく怒ってるようだった。 ―――パシッ そんな音を立てながら、蒼くんの腕を透也くんが掴む。 「どうする気だよ、円堂蒼」 「お前には関係ねえよ」 「お前のせいで望空ちゃんは…!!」 透也くんが全て言い終わる前に、蒼くんは腕を力づくで離しあたしをつれてどこかへ向かった。