歯を食いしばって立っている蒼と心の中で満足げに笑ってるいちご。 「おめでとう、って言わなきゃね」 「………さねえ」 「え?」 「―――許さねえ 俺以外のやつと…!」 予想外の言葉を言った蒼にいちごは驚きを隠せなかった。 「蒼くん…?」 そう言った瞬間、ゴンドラの扉が開いた。 観覧車が、終わったのだ。