また、真剣な眼差し…。
トクン…と甘い鼓動が全身に響いた。
あたし、透也くんとなら幸せになれるのかな？
いちごちゃんっていう強いライバルもいなくて、楽しい恋ができるのかな？
本当は、透也くんに恋をすればよかったのかな？
運命が、間違えたの？
赤い糸が、あたしを蒼くんと出会わせちゃったの？
「ごめん…。あたし、そんな簡単に透也くんのところに逃げれないよ…。
たとえ蒼くんとは結ばれなくても、出会いが間違いだとしても、
あたしはもう、蒼くんのことを好きになっちゃったんだよぉ…。
もう、引き返すことなんて、できない―――――――」
