「それにね?いちごちゃんのほうが、蒼くんにお似合いだと思うの。
だから………っ、」
「だから?だからなんだよ。
望空ちゃんは、諦めるの?」
「蒼くんと両思いなのだとしたら、それが一番いい方法なんじゃないのかなぁ?」
「そんなの、絶対違う。
俺は、望空ちゃんのほうがお似合いだと思う。円堂蒼と望空ちゃん。二人が一緒になるとなんか納得するんだ。あいつなら、って思うんだよ」
透也くんはあたしの肩を掴み、そう伝えてきた。
あたしは思わず俯いていた顔を上げ、真剣な顔の透也くんを見つめる。
お似合い?あたしと蒼くんが…?
嘘。嘘だよ…。こんな最低なあたしと蒼くんが、お似合いなはずない…!



