西側の街外れにある、大きくて不気味な洋館。 この洋館には幽霊がいる。この洋館に入った者は一生外には出られない。 …そんな嘘の噂が流れている、いかにもな洋館にあたしは躊躇なく重たい扉を開いた。 ギイィ…と古びた音が洋館に響く。 「あ、総長!ちわっす」 「やっほ」 「学校、お疲れ様です!」 「ありがと」 中に入ると、カラフルな頭をした男らがあたしに話しかけてきた。 あたしは“いつも通り”言葉を返していた。 ―――これが、あたしの本当の姿。