―――気づけば、もう夕方の4時。 「最後にアレ乗りたいな…」 あたしが思い切って、大きな観覧車を指差した。 「わたしも観覧車、蒼くんと乗りたぁい♪」 いちごちゃんが可愛らしく微笑みながら言った。 え…?蒼くんと? ヤダ…。あたしだって、…あたしだって蒼くんと乗りたいのに。 「ダメかなぁ?蒼くん」 「べ、つに……どうでもいい」 「やった♪」 一瞬蒼くんんがあたしに向けた視線をバッとすぐにいちごちゃんに移して言った。