―――お化け屋敷につき、あたしはごくりと唾を飲んだ。 こ、怖…。 外見が、双雷のたまり場・洋館とは比べ物にならないくらい古びている。 窓には蜘蛛の巣、中から不気味な声…。 「怖いよぉ…蒼くん……、わたしを守って?」 小さな声でギュッと蒼くんに近づくいちごちゃん。 「え、お、俺は…」 「蒼くんとわたし、先に行くね~!」 いちごちゃんが無理やり蒼くんの腕を引いて、中へと入ってった。 「………先行っちゃったな…」 「う、うん。そうだねぇ」