「……ううっ……ぁ…う」 気づいたら、涙が溢れていた。 ぽたぽたと透明な滴がコンクリートに落ちる。 俺こんな泣き虫だっけ…。 いや、そういえば昔から泣いてばっかだった。 15にもなったんだから、来月には16になるんだから、そろそろこの涙腺の緩さは改善されてもいいと思う。 「う…ひっく……」 俺は震える足をぶん殴って、無理矢理力を入れされた。 そうして立ち上がり、今度こそこの場から離れようとしたときだ。