はるか下にわずかに血のついた花壇が目について、サァッ…と全身の血の気が引いてくのを感じた。


俺はなぜか力が抜けてその場に尻餅をついた。


足がカタカタと震える。


怖い。

あのときと同じ恐怖感が、全身を支配していた。


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。


「……ぅ……あ、…」

いつも頼っていた悠兄はここにはいない。

怖い。