脳裏に屋上のフェンスの外側に佇む橘先輩の姿が写る。


けれど、俺は屋上へ行ったことも直に生きてる先輩に会ったことはない。


行けば…なにかわかるだろうか。


けど行ってもきっとなにも変わらない。


そもそも俺高所恐怖症だし。


なのに、俺の足は自然と、階段を上っていった。