「悠兄はいい人だ。優しいし世話好きだし面倒見がいい。ちょっと特殊なアレルギー持ちだけど、俺困ったらり悩んだりしたらいつでも悠兄に電話するんだ。 いつも優しく応対してくれるから、話しやすいっていうか…」 「……………………いいな」 ポツリ…と川のせせらぎのように雪村君は呟いた。 その表情は、どこか寂しそうだった。 「え?」 「……………オレも、ほしいな。相談に乗ってくれるような、オレを解ってくれる理解者」 「…………………」