ふとその時、クラスの女子が話しかけてきた。 「北見君、ちょっといいかな。これなんだけど…」 「ん?え、なにこれ」 「図書委員からの連絡。じゃ渡したから」 じゃ、というラブリーな笑顔で渡された紙には『図書委員からのお知らせ』と行書体で書かれていた。