「いや、本当は悠兄…あ、俺の兄ちゃんな、と同じ高校にしようとしたんだけど、二次試験で落ちてさ…だから、仕方なく」 「そうなんだ。ふ…」 やっぱり笑ってたのか…。 にしては……。 雪村君はピクピクと頬を震わせて必死に口の端を吊り上げていた。 ……………………恐い。 顔がきれいなぶん、ひどく不気味だ。 笑おうとしてるのはわかるが、なんか魔女が大釜をぐるぐるしてるときの顔になってる。