放課後、部活を終えて校門へ向かうとすでにレージが手持ち無沙汰に佇んでいた。 演劇部は秋の大会に向けて練習中なので、遅くまで練習してることが多い。 けど俺は裏方なので出番はまったくない。 俺たちはそのままレージの家に直行した。 彼は俺と違い、家族で2階建てのやや大きい家に住んでいる。 よく泊まらせてもらってるからレージ母とは親しい仲だ。 今回も「あ、唯ちゃんいらっしゃい」だけで通してくれた。 あとちゃん付けはやめてほしい。