顎に手を当てて考え込んでると、先輩の心配そうな声音が降ってきた。 「唯ちゃん?ごめん気悪くしたかな」 「ああ…いえ、ありがとうございます。他にもなんか聞いたら教えてくれません?」 「いいよー。でも、深入りしない方がいいと思うけどね」 「どうも」 俺は礼を言って他に人に聞き込みをすることにした。 けれどどの人も宇川先輩とだいたい同じようなことで。 仕方なく、俺は一度クラスに戻ることにした。