「……直接あの子と何かあったわけじゃないけどさ、悪口言うようでなんか嫌なんだけど…。
橘さんってあまり人と関わらない人なんだよね。ほら、自分からクラスに馴染もうとしない人っているじゃん?そんな感じかな。
正直…なんか怖かった。
あの子、たぶん自殺だよ。だって、そっちの方がしっくり来るし」


「……仲良い人とかいなかったんですね。橘愛花さん」

「いないいない。仲良くなったとたん引っ付いてくるし、典型的なストーカー体質かな」

「つまりヤンデレ…?」

「似たようなもん」


俺はゾワッと背筋が冷たくなるのを感じた。

今まで彼女にたいして同情めいたものを感じていたが、先輩の話を聞いて一気にその思いは変わった。