雲ひとつないきれいな青空だ。


正直、秋は虫とか台風とか来るから苦手なのだがこんな風にパッと晴れてるのは好きだ。


けれどやはり、高いところに行くと足が震える。

あのときからずっとそうだ。

おかげで大好きだったジェットコースターも乗れない。


悠兄は今でもあのときのことを後悔してよく俺の身を案じてくれるようになった。

大丈夫だと心配いらないと言ってるのに。

でもその優しさにつけこんでるのも確かだった。

悠兄は優しいから、その優しさで自分を傷つけてしまはないかたまに心配になる。