何か言おうとしたが、レージがバカなこと言い出したせいで忘れてしまった。


忘れたならその程度のことなのだろう。


それより早く教室に戻らないと昼休みが終わってしまう。

俺はレージと他愛もない話をしながら階段を下った。



ふと、階段の踊り場のところで足を止める。

図書室の時のように、窓の外に視線を移す。