でもなぜだろうか。 彼と会うたび、目があうたび、蛇に睨まれた蛙みたいに体が硬直して動けなくなる。 別に雪村君に実際に睨まれてるわけでもないのに、怖い。 二の腕の辺りがゾワゾワして、結局彼がその場から立ち去るまで俺はしゃべることも身動きすらもできなかった。 雪村君が俺に会うたび申し訳なさそうな表情をするのが、ものすごく嫌だ。 なのに俺は。