こんな後味の悪い展開は、きっと後にも先にもないだろう。




雪村君を殴った翌日、俺は学校をサボった。

学校に行けば否が応でも彼に会うことになるし会っても気まずくなるだけだからだ。


こんなとき、必ず悠兄に電話をしていたのだが、なぜだがそんな気になれなかった。

レージや友人からのメールもすべて無視して、ただ布団にくるまって一日が過ぎるのを待ち続けた。