「…殺したかったわけじゃないんでしょう?あれは不運な事故だ」 この台詞を、俺は何回悠兄に言ったことか。 兄はまだ後悔してる。 俺にたいして、懺悔の念を感じてる。 兼子先生は悠兄と同じなんだ。 優しくて、自分のしたことが自分で許せない。 けれどそんなことすれば、いつか自滅する。 そんな悲しいことにはなってほしくないんだ。