☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


沖田side



座敷に 今、入ってきたのは 誰?

息を飲むほどの美しい…女の人。



少しツリ目で ぱっちりしている目は
どこか、猫のように見える。
その人は さっ、と目を下げた
目が伏せられて 長い睫毛が震えている。
怖いのかな?…それにしても なんて
綺麗な顔。



伏せられた 凛としているが甘い顔立ちをした瞳から、吸い寄せられる様な
不思議な色気が溢れて。 雪のように白い肌が 艶やかだ。

紅を付けられた 唇は形が良く
可愛らしい。


それに、その人の身に纏う着物が
美しいが…キチンと顔を際立たせている


赤い着物に 白い桜が舞っている。
黒く、艶っぽい髪は高く結い上げられて
造花の色とりどりの花が髪飾りだった。


それに、白い凛とした帯、それに
飾り紐で濃紺の紐が飾られていた。




女の人に、余り興味がなかったのに
…胸が高鳴って煩い。

見惚れていると、平助が恐る恐る
その人に声をかけた。



「…なあ、そこにいるのって…鈴?」


まさか、そうなのかな…確かに少し
大人っぽいが…鈴に似ているような?


『じゃなかったら誰だと思うんだ…?
そんなに似合ってないか、私は』

そうだったんだ、目を見張って愕然としていると 平助が顔を真っ赤にして
ブンブンと首を左右に振った。




「い、いやあッ こんなことねぇって‼︎
むしろっ…ヤバい…。」

『ヤバい?』

ひく、と鈴が顔を引きつらせた。


「いや、驚いたな…元から容姿端麗
だと、思ってはいたが 着物や化粧で
こんなにも色っぽく見えるものか…
まるで別人だ…鈴君! 綺麗だぞ‼︎」


『え?』


鈴が 近藤さんの言葉に反応して
引きつった顔が ふわり、と緩んだ


「「「「…っ」」」」


その場にいた男全員が息を飲んだ

なんて、顔をするの。



『よ、よかったあ‼︎着物派手すぎてな?
もう 逃げ出してやろうかと考えてたん
だが…いやーよかった…
まあまあってとこだな? 見れるぐらいにはなってるな?』



よかったー…と何回も呟く鈴に
男全員が少し落胆した。



嗚呼、もう少し口調を直してくれ…鈴。
せっかくの花が…遠のいていくぞ。
(みんなの心の声)