☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華



「お待たせしましたえ、みなはん
鈴さん 凄い美人になりましたよぉ!」


ガラッ… と みんなの居る座敷の襖
を興奮気味に開ける杏里ちゃんに
視線が集まる。


「やっときたか‼︎」 「待ってました‼︎」
「途中から叫びが聞こえて
来てたんだが…」


ガヤガヤと座敷が騒がしくなって
私は 座敷の三歩手前の みんなから
ギリギリ見えないところで
ため息をついていた。



嗚呼、願わくば帰りたい。
帰って 美夜をもふもふしたい。


「鈴はん さあ…」


後ろにいる笹舟さんに促され
渋々私は 座敷に足を踏み入れた。




広間に足を踏み入れた瞬間
場は、水を打ったように静まり返った



私は 少々むくれながら 前を向いた
何か言え、貴様ら 恥ずかしいだろ
もう 帰りたくなるだろ。


なんか…恥ずかしさで死ねる気がして
きたよ…人生で初めてだよ こんな
恥ずかしくなるの。