『あ、じゃーまたどこかで。』
その言葉を理解したように、杏里ちゃんはうなずいて他の道に消えていった
「あれ、誰?」
総司が、私のつかまえた長州の人たちを見つめずに女の子を見つめて 言った
『さあ?この男たちが襲おうとしてたから私が 助けたら逃げた。』
ふぅん、と総司が返事をして
倒れている男たちに縄をかけた
「こいつら確か、この辺で悪さしてる
浪士どもだね お手柄だよ」
総司が私を労って 頭を撫でてきた
なのでやめろ、と睨む
「じゃあ、ご褒美に 甘いものでも食べに行こうか」
それ、あんたが行きたいだけだろう
と思うが私もさくら餅が食べたいので
賛成、と答えて 縄にかかった男どもを
引きずって組と合流した。

