☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


『あ、じゃーまたどこかで。』


その言葉を理解したように、杏里ちゃんはうなずいて他の道に消えていった


「あれ、誰?」


総司が、私のつかまえた長州の人たちを見つめずに女の子を見つめて 言った

『さあ?この男たちが襲おうとしてたから私が 助けたら逃げた。』

ふぅん、と総司が返事をして
倒れている男たちに縄をかけた


「こいつら確か、この辺で悪さしてる
浪士どもだね お手柄だよ」


総司が私を労って 頭を撫でてきた
なのでやめろ、と睨む


「じゃあ、ご褒美に 甘いものでも食べに行こうか」


それ、あんたが行きたいだけだろう
と思うが私もさくら餅が食べたいので


賛成、と答えて 縄にかかった男どもを
引きずって組と合流した。