チュンチュン…

鳥のさえずりが朝日の昇った屯所の
庭から聞こえてきて、日の光が目に染みる



『う…ん…?』


目を開けて周りをぐるりと見渡した。
朝か、何だか頭が痛い。
ムクリ と体を起こすと部屋の中が
グニョリと歪んで見える



コレは昨日の池が原因だろうなぁ
私、風邪ひかないのが取り柄の
中に入ってたのになぁ。


仕方がない 不本意だか部屋が近い
土方の部屋まで行って 今日は休む
と言わないと…面倒くさい事になる
主に土方とか 土方とか 土方とかが
叩き起こしに来るだろうから。



『う…っ ぐ』

布団からふらふらと這い出して
壁にゴツンゴツン当たりながら土方の
部屋の前まで来た。


『は…っ はっ……』



精神的には元気なんだけど…体が言うことを聞かない、呼吸が荒くなって 苦しいような…。



「誰か、居るのか」


部屋の中から土方の声がして 答えよう
と 口を開けた。



が…





ドタンッ…。







「…? うおッ!鈴どうした⁉︎」