☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


ブハーーーッ‼︎‼︎ 盛大に吹き出した土方の下には 大切そうな紙の山

『あははッ! すげぇ 吹き出し方‼︎
ブハ…ッ…くっ!』

「ゲホッ、ゲホ‼︎ な…っなんだッ
ゴホッ…」

土方のひどい咳き込みかたに ゲラゲラ笑ながら 私は涙をふきつつ 話しかけた



『ブフッ…どうだったですか?土方副長…美味しいッ?…あはははっ』

「てめぇ…ッ ゴホッ!」

『あーあ、副長 零しちゃって、書類大丈夫なの?』

顔を真っ赤にして、土方は めちゃ渋
の茶を飲まされたことに怒ろうと目を
吊り上げたところで さらりと
爆弾を 投下した。

「ッ‼︎」

サッ、と土方の顔が青ざめて書類を確かめた…が。


「てめぇ…ッ覚悟できてんだろうなぁ⁉︎ ああ”ッ?」


ジャキンッ!と刀を抜いたので
書類はダメになったと見える。


キヒヒっと笑って襖をパタンッと
開けて部屋の外に飛び出した。

「待ちやがれッ!鈴ッ」
『そんな怖い顔の人の言うこと
聞くわけないじゃんか!』


全力で ドタバタ廊下を走って逃れるが背後鬼が迫ってくる!!

「てめぇッ」 『危なッ』



土方の刀が私の体を切り裂こうとするが
中庭に足袋のまんま 飛び降りた
ニヤリと笑うと土方は激昂しながら
私を捕まえようと 刀を向けるので


私も腰の十六夜を
スラリッと抜き放った