☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華

『…誰だ』


さっき、見てなかったか?やっぱ酔ってんのか

「.....おれだ、土方だ。」

『ん.....。土方か。』

鈴はだるそうに腕をあげ額に手を伸ばしていた


『あつい.....』「あたりめぇだ、酒飲んだんだろ?」


『.....のんだ』「どんぐらいだ」

鈴は少し考え 答えた 『器に一杯?』


「弱いのにそんなに飲むからだ、寝ろ」


鈴の腕をつかんで布団に連れて行こうとした。

力を入れたら折れてしまうんじゃねぇかってくらい細くて頼りない腕。

チリンと鈴のつけてる髪飾りがなる。


コイツのどこに総司を倒す力があるんだよ.....。

『いやだ、今日は月が綺麗なんだ、見る。』


途切れ途切れに鈴が呟く


「ったく、知らねぇぞ。明日、頭痛くなっても」

土方は部屋を出ようと鈴の手を離した。


すると、鈴が口を開いた

『土方、私はここにいていいのか?』



「あ”?」

『私は人切りなんだぞ』

鈴は土方の目をじっと見た

吸い込まれそうなくらい黒い目が
月光に照らされ、キラリと光る。


「アホか、新撰組に昨日入ったんだろ」 




土方が鈴の顔を覗き込むと少し寂しそうな顔をして下を向いた



『だが.....。』「ここにいとけ、みんな、歓迎してるだろ」


わしわしと鈴の頭を撫でる


やめろっ、と鈴は怪訝な顔をするが撫で続けた



『やめろ.....うざい』


「うざっ!?.....てめぇ人がせっかく励ましてやってるのに」