☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華

【土方】side



酒を飲んでいたらガラッと襖が開いた


…鈴? 見事に皆ポカンとした顔だ。 物静かで俺の横で酒をのんでいた斎藤ですらポカンとしていた



『んじゃ、皆様こっち見てますねじゃあ私が少し舞を踊るので。まあ暇潰しにみてください』



…舞?踊れるのか、アイツが。←失礼w
お手並み拝見だ。酒を少し飲み、ご馳走が所狭しと並んでいる机に置いた



三味線の音が響くと、鈴は流れるように舞った。まるで昼間に見た試合みたいに、いや もっと綺麗に舞った。



三味線と鈴の音が重なる、 鈴はスッと舞を終えた


すげぇ…意外な特技だな



近藤さんが拍手した。



「いやあ鈴君!綺麗だったよ!上手いね」



すると鈴は嬉しそうに
ふわりと笑い



『ありがとうごさいます』


まあ、宴の華にはなったかな と、舞が終わりサッサと鈴は席に座り食べ物に手を伸ばした。
やっぱ中身は変わらねえな。



はあ… っとため息をしたら斎藤にどうしたんですかと 聞かれた



「ああ、なんでもねぇ」



すると向こうから、うわあああと情けない悲鳴が聞こえてきた。なんだ?



「どうした?」



見ると鈴が…










顔を真っ赤にしながら平助に抱きついていた。



『平助〜〜、お前は可愛いなああぁ!』



ギュウウゥっと抱き締める効果音が聞こえて来そうな勢いだ。



「り、鈴!や やめろおお」



顔を真っ赤にしながら鈴を離そうとする平助



「平助、そこ代わってよ」



…総司が黒いオーラをまといながら近づいた。


まてまてまてッ



『んあ、総司ぉ…』


鈴が総司をじっと見つめる。 ヤバい平助みたいにまた抱きつくか!?