☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華

【土方】side



正直…さすが鈴狐だと思った。



総司が斬りかかるとヒラリと避ける アイツの着けている鈴が鳴る



ヒラリ …チリン


ヒラリ …チリン



アイツの戦っている姿は美しかった。まるで舞を踊っているみてぇ…
アイツの動く度に鈴は綺麗な音色で鳴る。



鈴の音がすると思ったら鈴が総司の懐に入って首に木刀を向けていた、たぶんあいつの本物の刀だったら首が飛んでたな。



勝負が終わると鈴は眠たそうな顔をして部屋に戻っていった。
アイツは刀を降ると眠くなるのか? だからあのとき桜の上で寝てたのか…



と、そんなことを考えていると道場の中が騒がしくなった



「あの新しく入ってきた鈴って言う人、超強かったんだな!」



「総司さんが負けるなんて…」



「初め女みてぇなんて思ったが…」


「男なのに綺麗な人だったな!」



ザワザワ



そんな鈴に興味をもつ会話が道場の中を飛び交う



「うるせえってめぇら!!さっさと練習しやがれッ!」



何故だか苛立った
…無性にに腹が立つ



俺は足早に道場から出て部屋に戻った。