にらみ合いが数十秒睨みあった。



「…やあああッ!」



総司が切りかってきた、舐めているのか
太刀筋に迷いがある 私はニヤリと笑い
ひらりとよける、また切りかかってくるが無駄だ。鈴が鳴る 総司の懐に入り込み首もとに木刀をむけた



チリンッ


静まった道場に 可愛らしい鈴の音が
鋭く 響いた。

『私の勝ち…』



私はニヤリと笑った。速さでは
負け知らずな私に舐めてかかるなんて
命知らずな人。



「…勝者、鈴」



土方がすごいびっくりした顔をしている、周りを見るとポカンとしている



…当たり前じゃん、あたし鈴狐だよ?



「…負けたよ、鈴」



総司が笑いながら言った
ふんっ 勝ったね。




ニヤニヤしていると総司が黒く笑った。



「また、ヨロシクね?」



…コイツ、やっぱ
怖ええ (((^^;)




『あたし疲れた、もう帰っていい?』



土方と総司を見ながら言った。 あ、ああと土方は返事した



「鈴、また呼びに行くよ?」



笑いながら総司が言った
たぶん、宴の事だろう


『解った』



短く答え私は道場を出て自分の部屋に向かった