☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


夜の町 さまよう私は 『鈴狐』

人斬りの世界では ちょっと有名に
なってきてるんだ。


あと長州の人たちの間でも


何故なら 私は長州のものしか襲わないから…人の命を奪うのは 自分でもあんまりやっちゃいけないことだって思ってるから そこら辺の数で抑えてる。



ま、たまに絡んでくる浪士とかも
斬ってるんだけどね〜


しょうがないじゃん、邪魔なんだから

道を塞ぐ者がいたら 切りたくなるのは
当たり前でしょう?



え?当たり前じゃない?


ま、私の中では当たり前だから。
そこんとこヨロシク。



ちなみに、私は今 一人旅をしているの
目的は 両親の仇を取るため


長州の あの男を殺すため。


私は日々 夜になると人斬りになる
そしてその男の情報を収集する


今日もまた 着物は紅に染まる


もう慣れている、元は感じていた
ためらいも 人間としての情も
今の私には ない。



血を見ると 体がウズウズするし
こいつらが私の敵だと思ったら
手が勝手に動いちゃう。
刀を握って 瞬く間に斬り殺しちゃう。




なんていうのかなあ…


殺すのが悪いって事は分かるんだけど


それでも 私は人を殺してしまう。



別に絶対に嫌だというわけでもない
かといって人たくさん切り殺したい
と、いうこともあまり思わない



だから自分で思うんだけれど
私は純粋に探している男を殺したいだけ
そんなに悪気は無い。



向かってくるが悪いのだ。
言わないのが悪いのだ。



自分勝手というのだろうか。
そこもよくわからない


私は、何を求めているんだろうと
たまに思う。


でも思った途端眠くなる



気が向かない物には 容赦なしに
そっぽを向く私だ、この話も
気が向かないのだろう。