☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華

…チリン

『おい、あんた速く喋ったら? 首が飛ぶよ?』


「ヒイッ ほ、ほんとに知らねえ殺さないでくれ!」

私が 怯える男の首に 刀を近づけると
男の体が 情けなくガタガタ震えて
いくのを見る



『んじゃ、いいやあんたは』

…チリンッ ザシュッ
目の前に 血の飛沫が飛んだ。


『はぁ…また情報は無しか』



…チリン …チリン



今日はとても美しい夜だ。

『月…』

ザァッ …
風で辺りの桜の花が散る
私は少し笑った
なんて、美しい夜桜。
桜が散ると 赤い血の海にはらり
と 花弁が落ちた



少し眠い、何処か良い寝場所無いかなぁ
いつも私は木の上で寝ている。
お金ないし…意外と木の上は好きなので不満は無い。




『とりゃっっ!』



桜の木に登り、私はよこたわる
桜の花に囲まれ
重いまぶたを閉じた―…




…チリン