それからしばらく経つと平助は 驚くほどの回復を見せて行った、傷はほぼふさがりまだ刀は握れないが 屯所歩き回れるぐらいの体力は持ち合わせていた。
今日は平助が回復した祝に宴をしようと近藤さんが提案したので、どうせなら平助に知らせず驚かせてやろうと言うことで みんなが緻密な計画を(主に土方、斎藤さん、新八たち)たてていった。
「まず、食料調達は斎藤と総司…
原田と新八は巡察だから隊務をこなせ、酒調達は鈴、お前だ。」
「はーい」「御意」『酒か…ってゆうか私一人⁉︎ なんでよ!』「一人で酒くらい買ってこれんだろ、その他は出払ってんだ。近藤さんは夕方に帰ってくる、それまで俺はここに居なきゃならねぇ。襲撃されたらどうすんだ?」
一人で酒調達を任されて私が口を尖らせると土方に正論をぶつけられて
私は撃沈し、黙りこんだ。
夏の初め、そう こんな雲がかかった
空の時はあまり外に出たくない。
アレ、が来なければいいが。
『…なあ、酒屋って確か 総司たちが行くところと反対方向?』
「うん、そうだよ 何回か行ってるから分かるよね?」
総司が 立ち上がって斎藤さんと食料調達しに行くのを後ろで呼び止めると 総司が首をかしげた。
畜生、最悪だ。 私は眉間のシワを
押さえつけながら 渋々 番傘を取り出してきて 空を見上げた
「鈴も一雨来る前に行くの?」
『…まあな、こんな日は気が進まんが、平助の祝いの日なんだから酒を買って来ないと。』

