☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華



伊東暗殺は無事、成功
御陵衛士が崩れるのは確実。

作戦は成功したが 死傷者が
沢山出てしまった。


『…』



私は うつむきながら 平助の部屋の
前で三角座りして 縮こまっていた


今、 医者が平助を診ている
祈るように 私は目を閉じた


「はあっ… 土方さんたちに報告
しに行ってきたぜ…。
で、どうなんだよ」


騒がしい足音が 近くに来て
顔を上げると 原田に新八 総司が
血に汚れた羽織を脱ぎつつ聞いて
きたので わずかに首を振る


「…まだなの。」


総司が ふぅ。と軽くため息をついて
私の横に座り込んだ



「…失礼」



ゴホン、と部屋の中から医者が
咳払いをしながら 襖を開けて
こちらを見た 体を調べ終わった
という事だ


「先生!平助はどうなんだ⁉︎
大丈夫なのか⁉︎」


原田がまくしたてると まあまあ。
と医者が 低い声でなだめて
私たちを見回した



「非常に、危ない容体です。
…おそらく 助からないかと」


「なっ…⁉︎」「助から、ねえ?…」
「…。」



皆が 愕然と 目を見開いた
私は とっさに医者の胸ぐらを掴む



『へ、平助は死なねえよ‼︎嘘つくなよ‼︎
ヤブ医者‼︎』


「鈴、止めなよ」

総司が私の手を医者の胸ぐらから
ひっぺがして 眉を寄せた


『だって‼︎コイツ平助が死ぬって…
…死なねえよ‼︎平助死なないもんッ
なあ‼︎そうだよな平助?』


鈴が目に涙を浮かべながら平助の
いる部屋を見て笑った


『そうだ、よな…?』

認めない、平助はまだ生きてる
まだ生きてるんだ

死ぬだなんて 言わせない

私は総司に掴まれながら苦々しく
唇を噛んだ


「…私はここで失礼。」


医者は 立ち上がり 道具を片付けて
出て行く。


総司が 私を押しとどめながら
口を開いた


「鈴?…平助は。」

助からない。と総司が言おうと
すると鈴は刀を抜いた


『言うな。』 「鈴⁉︎やめろって…」

後の二人は慌てたように私の
腕を掴んだが それを振り払う


『平助は、死なせない』

「無理だよ、だって背中から
切られたんだよ?」


総司が 苦しそうに言った
分かってる。強い総司と私なら
傷で分かってしまう



コイツは死ぬか 生きるかなんて。


『……』
「鈴」



『私は…最後まで諦めんぞ』


私はみんなを睨みつけると
自分の部屋に飛び込んで
襖を ピシャリと閉めた