☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


「…でも、最近はいつも新選組にいたときのことばっか考えてたよ」


平助が 懐かしそうに 目を閉じた


『なら、帰ってこい。みんな待ってるよ?お前の居場所はまだある。』


血を 拭いながら言うと
平助はあっけに取られたようになった
が、やがて 透明な笑みを見せた


「そっか。」


「‼︎…藤堂‼︎そいつは新選組だろうが、斬れ‼︎」


私が安心したその時、突然横から飛び出た御陵衛士の一人が 私に刀を向けた

いけない、斬られるっ と、刀を構えようとした。


その刹那



「‼︎」

平助は身を翻して その男の鳩尾へと、柄尻を叩き込んでいた。


「ぐっ…」

男が地面に崩れた 私は驚愕の
顔で平助を見つめる

『…私を、守ってくれたのか…平助』


多分、平助自身も考えての行動じゃなかったんだと思う。その証拠に自分のしたことが信じられないような顔で自分の手を見つめている。


きっと、反射だったのだ。


平助は静かに倒れた隊士へつぶやいた


「…ごめんな、俺は御陵衛士失格だ
なんとなくでずっとあの人についてきたけど…」


また、一人 二人と私を狙って
御陵衛士の人たちが 前へ出てくる
ので 二人で刀を構えた。



「戻りてえッ…。けど、新選組に
戻ったって、今の俺はなんのために
戦えばいいのか、わからねえけど」

『なんの…ために?』



私はニヤリと笑い 敵の首に刀を
滑らせた。


『…全部、全身全霊で‼︎仲間のためにッ‼︎戦えっ‼︎ たとえ、身が滅びても…』


『私は、みんなのために
新選組の為に戦う。』



あらかた、切り落とすと 私は
平助へ ニヤリと笑って 背中を
手で叩いた。


『行け、逃げろ。
後でつかまえてやるから』



「…鈴…」


平助は 目を細めて 走り出そうと
した、だが…



「御陵衛士が逃げるぞっ」


平助をよく知らない 平隊士が
前に飛び出ていった


『⁉︎…バカっそいつは…』



ザシュッ…



月夜に 血が飛んだ




『平助ぇーーーッッ‼︎‼︎…』



鈴の悲痛な 声が


辺りに響き渡った。