☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


「へ⁉︎…待てよ土方さん。俺たち的には嬉しいけどよそれじゃぁ御陵衛士…
伊東派の立場は」

原田がびっくり仰天な顔で
聞くと その疑問に答えたのは斉藤さん自身だった。

「…俺はもともと、伊東派ではない
俺は副長の命を受け 伊東派に潜入
していたのだ。」

「間者みてえなもんだ」

土方の言葉が加わり 事態の急変
に鈴の頭が追いついた。
…敵を騙すにはまず味方から、て言うけど斉藤さんはずっと伊東派のふりを
していただけだったのだ。
あの時に感じた違和感はそれか。


「なんだ、一君 俺に内緒でそんな
楽しそうなことしてたんだ?」
『それって…楽しいのか?
あの人のとこでずっといたんだろ。
斎藤さん胃に穴空いてない?』
「…副長の命とあらば俺は
伊東派にいても大丈夫だ。」
『さすがだな…』


そうだったんだ…驚いたけれど道を違えたと思っていた斉藤さんと、また一緒にこの道を進めると思えるのはすごく嬉しい。

笑顔で斎藤さんを出迎えると
斎藤さんは 私の横に座りながら
首を振った。

「安心するのは後だ、この数ヶ月
俺は御陵衛士としてあちら側にいたが
伊東たちは新選組に対して明らかに
敵対行動を取ろうとしている」

『うえっ…⁉︎新選組に⁉︎』

「伊東派のやつらは 幕府を
崩すためにまず新選組に罪を着せて
世間を揺るがそうって根端だ…
それに便乗して、なにをしでかすか
解りゃしねえよ」

土方は苦々しげに眉を寄せた

「そして、もう1つ問題が
伊東派は新撰組局長暗殺計画を
練っている」『こ、近藤さんを⁉︎
幕府なんかそんなの関係ないよ、近藤さんを⁉︎あの野郎ども…』

「…………」

憤る鈴に 目を釣り上げる総司
みんなが 静かに憤っていたが
近藤さんは難しい表情のまま黙って
いた。

「御陵衛士は既に新選組潰しに
動き出そうとしてる、左之の噂を
流した奴は御陵衛士の連中だ…
新選組にどこかの藩が依頼して
左之に殺させたってな…


噂を信じた奴らが逆恨みする可能性
があるからそこは斎藤に任せる
…斎藤は周りから見ると、出戻り
でしか見えねえから…」


「はい、ほとぼりが冷めるまで
俺は、ここにいない方がいいでしょう」

『頑張って、斎藤さん。』「…ああ。」



……シン、と部屋が 静まった。
みんなが 土方の次の言葉を待っている



恐らくそれは