☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


『近藤さん‼︎ただいまー』

血にべっとり濡れたまま 大広間
の戸を開けると 中ではどうやら
何かあったらしく 私と総司以外の
幹部が集まっていた。


「鈴、総司…ッそんな汚れたままで部屋に入ってくるなッ‼︎馬鹿野郎が‼︎
早く着替えて来い!今すぐッ」


中から ピリピリした土方の怒号
で部屋から追い出される。

「いつもあんなことで怒らないのにねー、何があったのかなあ」
『今日 盗賊の頭捕まえたのに‼︎』

ぶつぶつ言いながら部屋で着替えを済ませて部屋に入ると いつもの総司の横
の定位置に座る 。


「で?鬼さんがもっと鬼になってる
原因はなんですか。」

総司がのらりくらりと聞くと
土方は思いっきり眉間ににしわを寄せて
近藤さんが答えた。


「坂本龍馬が暗殺されたんだ」


私は驚いて口をぽかんと開けた
大政奉還を促したした有名なやつで
薩摩や長州とのつながりも深い
頭のいい人。一時期新選組でも
総動員で探したことがある人だ

『えええッ⁉︎あんなに探したのに
いったい誰が殺ったんだよー』

「坂本は出来が多いって聞きますからねぇ…倒幕派か、それとも佐幕派か
ですか?…もしかして実は俺たちが1番疑われてるんじゃ?」

沖田が 困ったように あはは、と
笑った。

『なんだと、それなら私たちが殺っておけばよかったなぁ』

鈴が軽口を叩くと 新八になだめ
られる。


「鈴のは冗談に聞こえねーよ…
それに俺たちは手を出すなって言われただろ?」『そうだっけ。』

「ああ、知っての通り私たちは坂本龍馬に手を出さないように幕府から下命されている…だが世間はそうみてはくれなくてな、現場に新選組隊士の鞘が落ちてたらしく、問い合わせが来ている」

近藤さんが 眉間にシワを寄せて
言った。

『ふーん、鞘を落とすなんてアホらしい…てゆうかそんなに証拠になるもんなの?』

「どう考えても、単なる言いがかりだ。」

土方が イライラしながら 舌打ちを
する。新選組が疑われているのだ
それはイライラもするだろう。

『んー…で?誰の鞘だって言ってるの』

「…左之の鞘だ」

土方が言った途端 空気が凍った
私は ヘラリ、と笑って原田を見る

『なーんだ、原田がしたのか
それなら私も呼んで欲しかったぞ』
「ええぇえッ⁉︎馬鹿言え!
問題の俺の鞘はここにあるし…
なんだそれ話にもならないな」

原田がびっくり仰天して
ため息をつきながら頭を抱えた


土方が 面倒くさそうに ため息
を吐いた。

「新選組の仕業にしたい人達もいるだろうし…て言っても、俺たちは知らない以上 新選組が手を下したわけじゃないね」「その通りだ」

総司が ニコ、と笑いながら
言うと 低い声が して広間の
戸が開いた。 そこにいたのは

いつもの黒い着物に 怜悧な瞳

『さ、斎藤さんッ⁉︎なんでここにっ』


思わず総司のほっぺたをぎゅー、
て引っ張る。

「鈴、いひゃいんだけど
自分のほっぺたでやってくふぇる?」
『おお‼︎夢じゃないのか‼︎』
「おお、斎藤。久しぶりだな
御陵衛士のほうはどうしたんだ」

新八が最大のボケをかまして
原田がオイ、と突っ込む

「そうじゃなくてだな新八…
交流禁止のはずの御陵衛士がなんだってこんなところに土方さんが許すわけ…」
「ごちゃごちゃうるせぇ。
許すも何も本日付で斎藤は
新選組に復帰するんだよ」

土方が面倒くさそうに大きな声
で言った。え?…復帰という事は
帰ってくるってこと?