☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


『…行った…か。』

伊東派が抜けた新選組屯所は 煩く
なくて…少し寂しかった。
桜が舞い散る 庭を縁側から見る。


『次に会う時は…斬り合い…か』

美夜を抱きしめて言うと
頭に 誰かの手が乗っかった。

「辛気臭ぇぞ、しゃんとしろ。」

土方だった。 土方はどうやら
仕事にひと段落ついたようで すこし
だけ 表情が柔らかい。

「余計な事は心配するな、自分の志だけ信じろ…お前に出来る事はそれだけだ。それと、あいつらは悪い奴らじゃねえ。志のために隊をを離れていただけだ
失望とかするんじゃねぇぞ」


『…うん』


正直なところ、失望しかけていた。
だって、離れていくのには変わりないから。でも土方がああやって言うんだ
失望は押しとどめて置こう。


『…私、桜餅買ってくる‼︎』
「門限までに帰ってこいよ」
『うん』


私は 美夜を庭に放して
縁側から飛びのいて 上機嫌で
屯所を出た。


そう、私は私の志を目指せばいいんだ
人を気にすることはない。