『ふ、ふああ〜…』
久しぶりに巡察をして、汗を
かいたので風呂に入って部屋に帰ると
辺りはもう暗かった。 目をこすりながら
部屋の戸を開けると
『…テメェらなんでここにいるんだぁああああああああああッ⁉︎⁉︎』
部屋の中に何人もの人。
人生で1番でかい声が出た気がした
いや、もう出た。土方と近藤さん
以外の幹部の人たちが揃いも揃って私の部屋に座っていたのだ。
「まあまあ、のところに立ってないで早く入ってこいよ」
『そこ、私の部屋‼︎』
原田が脳天気に笑って言ったので
即座にツッコミを入れてどかどか
入っていく。
「うるせえだろ、鈴‼︎なんだいまの…」
どうやら土方は先程の騒ぎでを起こされてしまったらしく機嫌が悪そうに
私の部屋に入ってきたが 幹部のほとんどがぞろぞろいるとわかると思いっきり顔をしかめた。
「何してんだお前ら」「あ、見つかった」「土方さんも、しません?怪談話」
総司が誘うと土方は興味がなさそうに頭をかいた、ため息を吐いて 部屋の中を見回す
「アホか?テメェら…その年で怪談話して楽しいか?こんな時間に…早く寝ろ」
「まあまあ、鈴が帰ってきたんですから
どうせなら楽しもうってことで…もしかして土方さん 怖いんですか」
総司が挑発的に言うと 土方は眉間にしわを寄せた。 いつもならそこで食い下がるのだが
「アホか、もう寝る」
くるっと踵を返して、部屋に戻ろうとしていた。すると総司が私にヒソヒソ話をするように 耳元でつぶやいた
「土方さんは、もののけの類が大嫌いなんだよ」『へえ…副長ともあろう者が、か…それは』「っ…誰がもののけが嫌いだ⁉︎ああ”⁉︎わかったよ聞いてやるよ」
売り言葉に買い言葉で 土方が怪談話に付き合うことになった。
『近藤さんは?』「近藤さんは寝てて起こすのもなんだか悪い気がしたから寝かせておいたよ」「俺もそうしといてくれねぇか、眠いんだが」「まあまあ。」
ざわざわしながら部屋の真ん中に
ろうそくを立て 戸を閉めると
なんだか背中がヒヤリと寒くなった気がした。
「じゃぁ僕から行きますね」
総司が 話し始める話は土方の苦手(?)
なもののけの類だった 土方は別に
何の反応することもなく目をつぶりながらその話を聞いていた、ずいぶん眠いんだろう。
「…で、アンタを食ってやろうかッて‼︎」「うわああ…」「うげー」
馬鹿3人が口々に声を出す
地味に怖い総司の話を聞きながら
私はまた背中が冷たくなった
『あと何回話するの』「あと二回」
ではどうやら100個怪談話をするらしい
どんどんと怪談話が進んでいて
あと、一つになった。
『あれ、土方は?』
さっきまで前にいた土方がいない
キョロキョロと周りを見ると
土方は寝転がりながら美夜を撫でて
いた。
『やっぱ怖いんじゃないの』
「うるせえ、どの口がいいやがんだ」
土方が後ろ向いて睨んでくる。
だってちゃんと話聞いてなかったし
私はあまりこういうのは得意ではないが
ちゃんと話は聞いていた。
「いいんじゃない?次は嫌でも見るんだし」『何を?』「何をだ」
総司が意味深に笑うので 私と土方が
反応する。 少し土方の顔色が悪い
「ユーレイ?」「…くだらねぇ帰る」
「土方さん?逃げるんですか」
土方は総司になじられてムッと
した。そしてきちんと自分のいた
場所に戻る。
そして最後は斉藤さんが怪談話を
語り始めた その内容はとても怖くて
ぞっとするくらい低い声で斉藤さんは
話していく。
そして話が終わった。
斉藤さんがろうそくを吹き消す
すると

