☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


土方の馬鹿野郎に からかわれて
ムカついた、本当にあの
女たらし(たぶん)ハゲねえかな。

『近藤さああああんッ』

だけど今はそんなくだらない事←
考えてる暇は無い 早く 近藤さんに
会って…謝らなきゃ

戸を勢いよく開けると 中の人が一斉にこっちを向いて、手に持った器を落とした


「え…。」「鈴っ‼︎」
『近藤さん!近藤さん!』

驚くみんなを横切って近藤さんの
目の前に座る、そして頭を深々と
下げた。


『ごめんなさい、私 椿じゃありません舞妓なんかじゃありません。』


手に握ってきた狐の面を 前に
コトリ、と置いた

『騙してごめんなさい、裏切って
ごめんなさい。…こんな、後で気づかされました…私、やっぱり 剣の道しか
進めない…優しさも、悲しさも…失くしてから気づきました。私、みんなにすごく良くしてもらってた』

「鈴、君」

近藤さんが赤い顔で 目を潤ませた

『私を、また新撰組屯所に置いてくれませんか 次は、もう裏切らないから。
次は…私の刀に誓って…新撰組の
剣になりますから。…どうかっ』

頭を上げて 必死に頼み込むと
いきなり、近藤さんに抱き締められた
あたたかくて いっぱい酒の
匂いがしたけど 優しかった。


「いいんだよ、気にしなくて…
鈴君はもう 仲間じゃなかったのかい?」

『…仲間、でずう…』

苦しいけれど なんだか笑えてきた

「帰って来なさい。これは
局長命令だ…!」

『も、もちろんです‼︎次は必ず
新撰組が強くなれるように』

ぱあっ、と笑うとみんなが安堵
したように笑って私を囲んだ

「いやー!鈴が傾城椿舞姫だった
とはなッ」「華山…屯所に帰ったら
手合わせ願う」「ずっりー! 一くん
鈴と話したいだけだろ⁉︎」「な、断じてそんなことは」


途端に部屋の中がざわざわして
一気に賑やかになった。
近藤さんは号泣してるし、クソ方は
近藤さんをなだめてるし←
総司は 笑いながらお酒飲んでるし

『ごめんな…みんな!』
「いいんだよ、帰って来てくれたし?」
「そうそう」

みんなが 優しくて 信用出来ると思った
私は、みんなに話したいことがある
と言って人払いをして みんなの
前に正座した。


『…これはお前たちを信用をしてるから言うことだ』

前置きをするとみんなが 顔を引き締めた
私は息を吸い込んでなぜ自分が人斬りになったか…なぜ逃げたことに執着したか
私は何者かを、考えながら話した