沖田side
土方さんが部屋から出ていって
随分経った、みんなお酒が入って
赤ら顔で話をしている
…さっきの女の人、誰なのかな
頑なに武士が嫌いそうだったが…
「んー。」
無性に、気になる。土方さんに
言い寄られてなんかないかなあ…
「近藤さん、俺 土方さん呼んできますね。」「おぉ?そうだなぁ 邪魔にならない程度に呼んできなさい」「はい。」
コクン、と頷いて立ち上がり
密やかに笑う …邪魔、しますけどね。
にこにこしながら廊下に出ると
『フギャアアアアアーーッ‼︎』
「ッ?」
遠い部屋で 女の人の叫び声がした
びっくりしてそちらを向き、走る
何か重要なことがあったのかもしれない
土方さんが女の人襲ったりとか ←
長州の浪士達が騒ぎを起こしたのかもしれない。
「どうしましたっ?」
部屋の襖を勢いよく開けると
『ふざけんじゃねー‼︎‼︎テメェ
いっぺん死ねよおおおッ‼︎‼︎』
「くく…ッ…煮られる前の猫かよ…
なんだよ、フギャアって…」
激怒している、舞妓姿の鈴と
珍しく爆笑している土方さんが
部屋で取っ組み合いをしていた。
「なに、してんの? 二人とも…」
『ああッ⁉︎…そ、総司!』
鈴が 土方さんを踏みつけて こちら
に走ってきた、それも 涙目で
ワタワタしながら。
『総司…ッや、ヤラレるかと…』
「…見損ないましたよ、もともと
危ないと思ってたましt」
「おい、俺は何もしてねえぞ!」
土方さんが 真顔でツッコむが
鈴は敵意むき出しで土方さんを
睨みつけて ふいっと顔を
逸らす。
「え〜〜……?本当、鈴?」『クソ方死ねよ…ちょっと削れてこいよ頭…禿げろ、禿げて 綺麗な芸妓さんに相手にされなくなって…腐れよ。』「おい、毒々し過ぎるだろ⁈酷くねえかッ⁉︎」
鈴が 毒々しい顔で土方さんに
とうとうと 悪口を垂れ流している。
「…なんか、ヘコむ…」
「自業自得じゃないですかあ?ていうか鈴に何したんですか、事と次第によっちゃ血祭りに上げる予定ですが、」
「てめえ…。」
土方さんが本気でへこんだ顔で
廊下に出てきて 疲れたようにため息をついた。
「そんなことより、近藤さん達が
待ってる…行くぞ」
『チッ』
鈴が舌打ちしながらも 近藤さんが
いる部屋にすっ飛んで行った
「…鈴、舞妓になってたんですね?」
ニコ、と笑って土方さんに聞くと
あぁ、と頷いた
「お前は薄々わかってたんだろう?」
土方さんに問われて 意味深に
ふふ、と笑う
「さあ?」
と、言って鈴を追いかけた
「…勘の鋭い奴だ」
土方さんが 頭を掻いてその後ろ
をついてきた。鈴が飛び出した
部屋はもうすでにお祭り騒ぎ
だった。

