「ねえ君、ここにきて何年経つの? 」
『え。』
土方の酒のしゃくをしていると
総司がちびちび酒を飲みながら私に近づいてきた…総司ってそんなこと聞く
やつだっけ。
女嫌いっていう感じの印象があったのに…もしかして 女泣かせ野郎なのか?
『…1年です』「…1年もいたら京言葉を使うんじゃねえか?」
土方の目が キラ、と光った気がする
落ち着けー…大丈夫。絶対にバレない
…たぶん。←
『京言葉嫌いなんですよ』
「ヘえ?どうして。」
総司が ニコニコとしながら愛想よく話しかけてくる。どうしよう…と思いながら部屋を見渡す すると、みんなの刀に目を惹かれる。
『…京言葉を使ってる侍は…嫌いです。てゆうか侍は…全体的に嫌いです』
「…。」「ふぅん」
もう自分はおそらく 刀を握って道は歩けない。それなら侍が嫌いだ、言っていたほうが楽だ
そうすればこいつらも近づいては来ないだろう。
「なんで侍が嫌いなんだ」
『醜いから』
そう、醜い。志や誠を持った侍ならまだしも…それもない人斬りは…醜い。
昔の自分を責めるように私は畳を眺めた
人を切ることに慣れてしまっているのだ
ああ、私は誠にはなりきれない
「侍は醜いものじゃねえ、自分の意思を通すために人を切る…しょうがねえことだ」
『それは自分の意思があるから。それもない人は醜いの。』
「そんなことないよ、刀を持つ人は心を刀に預けてるんだ。泥と血をかぶりながら自分の信念を貫いていくんだよ。」
土方と総司が 私を説き伏せるように言葉を連ねる。
こんなの私には関係ない
知らない。

