☆*:星降る夜に鈴の音.:*☆誠の華


1ヶ月ほど経って 私は仕事に慣れてきた
だが顔を見られてしまったせいで
男の人たちはどっと増えた

私の面の下を見ようと。


正直、気持ち悪い


『傾城椿舞姫』

こんな名前も付けられて。
いつの間にか看板娘にされている


たしか、意味は…城が傾くほど
美しい舞姫、だった。




目が腐ってます
眼科に行きましょう。
(↑ねえよ)


と、心の中にしまって置く



私は舞を舞って がんばっている

だけど忙しい日々の中でも

あいつらのこと忘れられないんだ



あいつら、私のことを探してるのかな。



…探してるわけないか。

裏切り者だもんね



目を伏せて私は 横の男に酒を注いだ


「のう、椿舞姫。顔見せてくれないか」

『私は舞姫ではありません、しつこいですよ。ただの椿です』

「まぁそう怒るな、美しいのだろう?」


男は私の顔に手を近づけるので
舞扇で叩き落とす


『触らないでください』


キッ、と睨むと 鼻の下を伸ばした男が
ぐふふ、と笑った



「冷たい女もかわいいのぉ」
『…はぁ。』


ぞぞぞ、と背中が冷たくなる
気持ち悪いよ⁉︎アンタ…
触るな、触れるな、近づくな。
はーー…この仕事も楽じゃない。