彼岸花、という花を皆様
知っていますか?
その花の容姿は独特で



枝も、葉も、節もない。ただ花のクキ
が天に向いて伸び 血の色の様な花が
一つだけ咲くのです。

風に揺れるようすはまるで狐火のよう。


その不気味で美しい容姿によく似合う
毒を持つ有毒植物です。
喰らうと 最悪、死んでしまうほどの…


それに、花の形が炎のように見えることから
家に持ち帰ると火事になる。と言われて
います。


ですから昔から忌み嫌われ
死人花、地獄花、狐花…といろいろな
言われようです。


ですが その反対に天上の花。と
幸福をもたらすような名前もあるのです


秋になると咲き、春になると跡形もなく
消え去ってしまう 不思議な花。


面白いでしょう?


ちなみに花言葉も沢山あります


『悲しい思い出』『情熱』『独立』
『あきらめ』『再会』


『思うはあなた一人』

そして

『また 会う日を楽しみに』


…そんな 彼岸花のような 美しく
毒々しい女の子が一人



新選組と 出会い 鬼と呼ばれる

男と 恋に落ちる



これは そんな むかし むかしの



おはなし でございます。




















チリ… チリン…

チリン… チリン…



「おい、しってるか?この頃噂になってる狐の面を被った奴のこと」


「あぁ、この頃噂になってる奴か、何でも長州ばかり狙うとか…」



「そいつが近ずくと鈴の音がするらしい…」


「へぇ…それで一人で長州を殺るんだろ?」


「ああ何人も殺られたらしい。」


…チリン