「・・・これは・・・」
老婆は腕・・・、正確には肩を抑えながら地面へ突っ伏す。
相当の痛みなのか、しばらく起き上がれないまま突っ伏していた。
「・・・・・・。
死して尚、永遠の死を得られない・・・。」
「え・・・?」
「彼女はすでにお亡くなりの体だ。
しかし、何者かがかけた呪いにより、死体を酷使されているんだ。」
「・・・・・・そんな。」
ヒドイ。
死して尚、永遠の死を得られない・・、このことなんだ・・・。
せめて、永眠について欲しい。
「何方かは存じませんが、安らかにお眠りください。」
雅さんは膝をつき、老婆を仰向けにし額に手を当て「解(かい)っ」と小さくつぶやく。
老婆の腕が再生し、老婆は完全に動かなくなった。
「・・・彼女はせめて埋葬してあげよう。
せめてもの弔いだ・・・。」
みんなが賛成し、埋葬ができる場所へ移動した。
雅さんが何処からかスコップを持ち出し、穴を掘る。
老婆が入る程度の穴を掘り、老婆を埋葬する。
埋葬した場所に小さく土で山を作り、花を添える。
そして皆が黙とうした。
しんみりとした空気が流れる。
「・・・さあ、一度夏神神社へ戻りましょう。
今後の話し合いも兼ねて。」
「・・・ああ、そうだね。」
雅さん一行は夏神神社に戻った。
「・・それでは、改めて私たちの自己紹介をしますね。
私は平野遙香、華の舞の正統後継者です。」
「私は夏目望美、姉です。」
「私は夏目希美、妹です。」
「僕は神封神社の宮司の雅、と言うよ。
よろしくね。」
「私は須崎百合香。
糸結界を専門にしてる。」
「私は夏目紗夏、沙捺の姉です。」
一通り自己紹介を済ませる。
「・・あの、雅さん。」
「ん?
なんだい、紗夏ちゃん。」
「勝手に神社を出てって・・・ごめんなさい。」
「ふふ、大丈夫。
僕もね・・・紗夏ちゃんたちに隠していたことがあるんだ。
これは、大きく関わることかもしれない。」
「え・・・?」
「・・・多分、協会の存在は知っているだろう?」
「はい、知っています。」
「僕は・・・あの協会に所属していたんだ。」
「え・・っ!?」
「・・だから、村が滅んだのは僕のせいだといっても過言ではない。」
「・・・そう、ですか。
それでも・・・構いません。
雅さんはこうして来てくださっている。
それは雅さんの心に悪いと思っている気持が残っているからではないでしょうか。」
「・・・まあ、そうかもね。」
「・・・姉様・・・、来てくださったのね?」
「・・・沙捺!」
「沙捺様、お久しぶりでございます。」
老婆は腕・・・、正確には肩を抑えながら地面へ突っ伏す。
相当の痛みなのか、しばらく起き上がれないまま突っ伏していた。
「・・・・・・。
死して尚、永遠の死を得られない・・・。」
「え・・・?」
「彼女はすでにお亡くなりの体だ。
しかし、何者かがかけた呪いにより、死体を酷使されているんだ。」
「・・・・・・そんな。」
ヒドイ。
死して尚、永遠の死を得られない・・、このことなんだ・・・。
せめて、永眠について欲しい。
「何方かは存じませんが、安らかにお眠りください。」
雅さんは膝をつき、老婆を仰向けにし額に手を当て「解(かい)っ」と小さくつぶやく。
老婆の腕が再生し、老婆は完全に動かなくなった。
「・・・彼女はせめて埋葬してあげよう。
せめてもの弔いだ・・・。」
みんなが賛成し、埋葬ができる場所へ移動した。
雅さんが何処からかスコップを持ち出し、穴を掘る。
老婆が入る程度の穴を掘り、老婆を埋葬する。
埋葬した場所に小さく土で山を作り、花を添える。
そして皆が黙とうした。
しんみりとした空気が流れる。
「・・・さあ、一度夏神神社へ戻りましょう。
今後の話し合いも兼ねて。」
「・・・ああ、そうだね。」
雅さん一行は夏神神社に戻った。
「・・それでは、改めて私たちの自己紹介をしますね。
私は平野遙香、華の舞の正統後継者です。」
「私は夏目望美、姉です。」
「私は夏目希美、妹です。」
「僕は神封神社の宮司の雅、と言うよ。
よろしくね。」
「私は須崎百合香。
糸結界を専門にしてる。」
「私は夏目紗夏、沙捺の姉です。」
一通り自己紹介を済ませる。
「・・あの、雅さん。」
「ん?
なんだい、紗夏ちゃん。」
「勝手に神社を出てって・・・ごめんなさい。」
「ふふ、大丈夫。
僕もね・・・紗夏ちゃんたちに隠していたことがあるんだ。
これは、大きく関わることかもしれない。」
「え・・・?」
「・・・多分、協会の存在は知っているだろう?」
「はい、知っています。」
「僕は・・・あの協会に所属していたんだ。」
「え・・っ!?」
「・・だから、村が滅んだのは僕のせいだといっても過言ではない。」
「・・・そう、ですか。
それでも・・・構いません。
雅さんはこうして来てくださっている。
それは雅さんの心に悪いと思っている気持が残っているからではないでしょうか。」
「・・・まあ、そうかもね。」
「・・・姉様・・・、来てくださったのね?」
「・・・沙捺!」
「沙捺様、お久しぶりでございます。」