新たな情報を手に入れられた。
双子の母親は厄害をもたらすとされている。
双子のどちらかが選ばれしものとなる。
確率もまちまち。
本当かどうかはまだわからないが、おそらく本当だと思う。
私は再び本棚を調べ、もう何もないことを確認すると、テーブルに目をやった。
テーブルの上はきちんと整理されている。
引き出しの持ち手に何が入っているか分かるように紙も貼ってある。
私はまずテーブルの上を見ることにした。
ペン立て、ファイル、メモ帳。
・・・・ん?
メモ帳に何やら書かれたような跡がある。
おそらく一枚上の紙に書いた筆跡だろうか。
私はペン立てから鉛筆を一本拝借し、後を鉛筆で塗った。
浮き出た文字は302号室、という文字。
「・・・望美、この村にアパートかマンション、ある?」
「・・ええ、有ります。
この民家の並びの先に3階建のアパートがあります。」
「・・・案内してくれる?」
「・・・ええ、構いませんよ。」
望美と私は民家を出て、アパートへ向かった。
アパートは民家の並びの少し奥にある、薄汚れた外見。
壁には黒いシミのようなものが多々あり、ツタが生え放題の状態。
アパートの壁にはボロボロの華の舞のポスターが貼られていた。
長期間雨風に晒されていたのか大きめのポリバケツは所々に罅(ひび)が入り、使える状態ではない。
私はメモに書かれていた302号室へ向かおうと、アパート内に入った。
望美も何も言わずについてゆく。
100号室、つまり管理人室から鼻を突くような異臭がする。
鼻を押さえながら管理人室をチラッと覗く。
・・・っ!?
管理人室には赤い血痕が複数個残っている。
「・・・これ・・・は・・・」
「・・・っ、私も知りませんでした。
最近のことなのでしょうか?」
「でも・・・、あり得ない・・・よね?」
「ええ、そうですね・・・。
食料は私たちが自給自足していますし・・。
この村に食料を購入できるようなところは既にありません。
・・・やはり、自給自足でしょうか?」
「・・・わからない、とにかく進もう。」
「ええ、そうですね。」
私と望美は黙って3階まで階段で登った。
・・・・・・。
3階の通路には夥(おびただ)しい量の血痕が残されていた。
管理人室よりも強い異臭に思わず咳き込んでしまった。
「・・・大丈夫ですか?」
「・・・うん、たぶんね。」
私は鼻を強く抑えながら302号室へ向かう。
ドアのドアノブに手をかけると、激しい頭痛が襲う。
「・・・ぅ・・・っ」
「大丈夫ですか?」
今度は望美が開けようとする。
すると、望美はふらつきながら倒れこんでしまった。
「・・・望美!」
私は咄嗟に望美の手を取り、起こす。
背中をさすりながら息を確かめる。
・・・しっかり息はしているようだ。
良かった・・・。
間もなく望美は目を開けた。
「あ・・・あ、私・・・」
「倒れてしまったみたい。
・・・ドアノブに何か仕掛けでもある・・・?」
「・・あのドアの向こうには恐ろしい何かがあります。
・・・直感ですが。」
「・・・・・・」
私は何が現れてもいい、という決意を固め、再びドアノブへ手をかける。
先ほどと同じく激しい頭痛が襲う。
私はそれに耐えるようにドアを開けた。
「きゃっ・・!」
ドアの向こうには小柄な老婆が此方を睨むように立っていた。
私を認識すると、老婆とは思えない瞬発力で私に襲い掛かった。
「望美!
逃げて!」
「分かりました!
こちらへ!」
望美と私は走りながらアパートの入口へと向かう。
チラチラと後ろを振り向くが、老婆とは思えないほどの速さで私たちを追ってくる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
徐々に私たちの走るペースが落ちる。
とうとう老婆はあと数十歩というところまで追いついていた。
このままじゃ捕まる・・・!
そう思ったところで目の前に白い何かが見える。
まるで糸のようなものだ。
・・・私はこれに見覚えがある。
双子の母親は厄害をもたらすとされている。
双子のどちらかが選ばれしものとなる。
確率もまちまち。
本当かどうかはまだわからないが、おそらく本当だと思う。
私は再び本棚を調べ、もう何もないことを確認すると、テーブルに目をやった。
テーブルの上はきちんと整理されている。
引き出しの持ち手に何が入っているか分かるように紙も貼ってある。
私はまずテーブルの上を見ることにした。
ペン立て、ファイル、メモ帳。
・・・・ん?
メモ帳に何やら書かれたような跡がある。
おそらく一枚上の紙に書いた筆跡だろうか。
私はペン立てから鉛筆を一本拝借し、後を鉛筆で塗った。
浮き出た文字は302号室、という文字。
「・・・望美、この村にアパートかマンション、ある?」
「・・ええ、有ります。
この民家の並びの先に3階建のアパートがあります。」
「・・・案内してくれる?」
「・・・ええ、構いませんよ。」
望美と私は民家を出て、アパートへ向かった。
アパートは民家の並びの少し奥にある、薄汚れた外見。
壁には黒いシミのようなものが多々あり、ツタが生え放題の状態。
アパートの壁にはボロボロの華の舞のポスターが貼られていた。
長期間雨風に晒されていたのか大きめのポリバケツは所々に罅(ひび)が入り、使える状態ではない。
私はメモに書かれていた302号室へ向かおうと、アパート内に入った。
望美も何も言わずについてゆく。
100号室、つまり管理人室から鼻を突くような異臭がする。
鼻を押さえながら管理人室をチラッと覗く。
・・・っ!?
管理人室には赤い血痕が複数個残っている。
「・・・これ・・・は・・・」
「・・・っ、私も知りませんでした。
最近のことなのでしょうか?」
「でも・・・、あり得ない・・・よね?」
「ええ、そうですね・・・。
食料は私たちが自給自足していますし・・。
この村に食料を購入できるようなところは既にありません。
・・・やはり、自給自足でしょうか?」
「・・・わからない、とにかく進もう。」
「ええ、そうですね。」
私と望美は黙って3階まで階段で登った。
・・・・・・。
3階の通路には夥(おびただ)しい量の血痕が残されていた。
管理人室よりも強い異臭に思わず咳き込んでしまった。
「・・・大丈夫ですか?」
「・・・うん、たぶんね。」
私は鼻を強く抑えながら302号室へ向かう。
ドアのドアノブに手をかけると、激しい頭痛が襲う。
「・・・ぅ・・・っ」
「大丈夫ですか?」
今度は望美が開けようとする。
すると、望美はふらつきながら倒れこんでしまった。
「・・・望美!」
私は咄嗟に望美の手を取り、起こす。
背中をさすりながら息を確かめる。
・・・しっかり息はしているようだ。
良かった・・・。
間もなく望美は目を開けた。
「あ・・・あ、私・・・」
「倒れてしまったみたい。
・・・ドアノブに何か仕掛けでもある・・・?」
「・・あのドアの向こうには恐ろしい何かがあります。
・・・直感ですが。」
「・・・・・・」
私は何が現れてもいい、という決意を固め、再びドアノブへ手をかける。
先ほどと同じく激しい頭痛が襲う。
私はそれに耐えるようにドアを開けた。
「きゃっ・・!」
ドアの向こうには小柄な老婆が此方を睨むように立っていた。
私を認識すると、老婆とは思えない瞬発力で私に襲い掛かった。
「望美!
逃げて!」
「分かりました!
こちらへ!」
望美と私は走りながらアパートの入口へと向かう。
チラチラと後ろを振り向くが、老婆とは思えないほどの速さで私たちを追ってくる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
徐々に私たちの走るペースが落ちる。
とうとう老婆はあと数十歩というところまで追いついていた。
このままじゃ捕まる・・・!
そう思ったところで目の前に白い何かが見える。
まるで糸のようなものだ。
・・・私はこれに見覚えがある。

